商品情報メモ > CAS冷凍の可能性

CAS冷凍(キャス冷凍)とは、細胞を壊さず冷凍・解凍をすることができる従来の冷凍技術とまったく異なった画期的な冷凍保存技術です。登場当時は大きなセンセーションを呼び、冷凍技術の大きなエポックとなりました。



CASとは=Cells Alive System(細胞が生きているシステム)の略とのことです。本来、水分子が静かにしている状態では、水は凝固点0℃以下になっても、氷にならないのだそうです。この状態を過冷却といいます。ところが、現実世界ではなんらかの刺激が水分子に加わるために、その場所から凝固がはじまり固体に変化するのだそうです。CAS冷凍技術はそこに目をつけ、特殊な微弱な電磁場?(「CASエネルギー空間」と呼ぶのだそうですが、)を冷凍対象物にかけることで、水分子を安定させながら急速に温度を凝固点以下に下げてしまう=過冷却状態を工業レベルで実現したわけです。過冷却(凍結直前まで水を液体の状態)にしたのち、一気に凍結させることで、従来水がじわじわ部分的に固まっていく過程で破壊されてしまう細胞が壊されることなく全体を新鮮なまま凍結することができるという技術です。なるほどー、いわれてみれは納得できますが、最初にCAS冷凍を実現した技術者はすごい!と思います。

CAS冷凍の開発もと・特許

CAS冷凍の開発もとは、千葉県我孫子にあるアビーという会社です。1997年にCAS冷凍技術を開発して改良を重ねてきたとのことです。日本以外にも世界中の10ヶ国以上でCAS冷凍に関する特許を所得済み、国内外30を越える大学、研究機関と現在も共同研究を続けているとのことです。

CAS冷凍の適用状況

CAS冷凍は鮮魚の冷凍保存だけでなく、生鮮食品やショートケーキなど従来冷凍困難だったものへの新鮮冷凍で、すでに実用化されています。さらに、昨年、CAS冷凍技術を利用した家庭用冷蔵庫まで発売されています。CAS冷凍冷蔵庫をつくったのは三菱電機ですが、CAS冷凍の開発元は、いったいどこなのかと思って調べてみました。CAS冷凍技術の開発元、それはずばり、株式会社 アビーさんです。(千葉県我孫子の中小メーカーさん)2006年にはすでにテレビ朝日でアビーのCAS冷凍としてTV放映されていたとのことです。(知りませんでした)、私が知ったのは2008年1月土曜日の所さんの番組ででした。^^(ちょー遅耳ですみません^^)
アビーさんの会社ホームページを見ますと、相当時間をかけてCAS冷凍の開発と啓蒙に努めてきた姿がうかがえます。中小メーカーながら、研究開発力に長けたすばらしい会社ですね^^。ありがとう、CAS冷凍のアビーさん。 ちなみに、CAS冷凍は開発中ではなく、すでに実用段階とのことです。これだけ画期的な冷凍保存の技術革新にも関わらず、あまり騒がれていないのは、不思議ですね。


ガイアの夜明けの特集で見たCAS冷凍の適用現場のインパクトは相当なものがありました。マグロなどの鮮魚の冷凍や、ショートケーキのような従来冷凍が困難だったものの製造・冷凍にもCAS冷凍が適用されています。一旦CAS冷凍された後、解凍されたマグロの新鮮さや、CAS冷凍から解凍されたショートケーキのしっとりした新鮮な生クリームの味わいに驚いてください。^^
また、CAS冷凍冷蔵庫が実は家庭向けにすでに実用化されています。発売元は三菱電機で、MR−Gシリーズ、およびMR−Sシリーズ、CAS冷凍という表現ではなく過冷却と表現されています。価格帯は定価で20万円台後半といったところでしょうか。マイナス40度まで一気に冷やすこと(『瞬』冷凍と名づけています)で氷の粒を微細にすることができ、冷凍しても細胞壁を極力痛めずにすむため、冷凍したものを解凍した食品をおいしく頂くことができるとのことです。(三菱電機さん、すごい! グッジョブ^^)

食品工場で採用されている最先端のCAS冷凍技術について詳しく特集していました。−40度に急速冷凍するというCASの方式も、更に更に技術革新が進んで、ケーキだったり鮮魚だったり用途別に最適なCAS冷凍条件を見つけ出して、どんどん適用分野を開拓していっているようですね。^^ すごい!そして、次のねらいはやはり、医療分野にCAS技術が大々的に利用されるようになってほしいものです。期待してますよー。^^

CAS冷凍開発のきっかけは?

これだけ革新的な冷凍技術(細胞壁を壊さない冷凍技術)はいったいどんなきっかけから発想されたのでしょうか?、開発秘話は当事者以外知る由もないでしょうが、CAS冷凍技術は、冷凍しても細胞膜が壊れないような冷凍方法がどうしても作りたい!という明確な目的意識があったからこそ、開発することができたのだと思います。
普通に冷凍するとじわじわ水分が凍るために、細胞膜が壊れてしまって解凍すると、とてもおいしくなくなってしまう。ならば、一瞬にして凍るようにすれば、細胞膜が壊れないのではないか? ということでマイナス40度に過冷却するという方法を編み出した。くわえて磁場をかけることで精度を向上させることができることも発見した。っと、更に更に工夫・改善を積み重ねて出来上がったものが、このCAS冷凍なのですね^^。
CAS冷凍開発のきっかけ、というより思いがあって、あとは絶え間ざる努力の賜物なのだと思いました。